2022年度 第8回

1次選考結果発表

PLAN

63

リハビリ用センサを用いた健常者での日常技能の獲得

チーム(学校名)
ちーむS(崇城大学)

プランの全体像

近年発表されたセンサ使用することで通常よりも簡単に手先スキルアップができるビジネスプランを提案する。手の神経は他と異なり繊細で緻密であり、それを利用して私たちは字を書いたり、箸を持ったりすることができる。人によっては芸術的な絵を描いたりして様々な分野を極めている人もいるほどだ。一般的にそれらを獲得するのは不可能に近いが、このセンサをつかうことで習得の手助けができると考えている。このセンサは近年リハビリ領域で開発されたもので指先の動作で発生する振動を頭部付近の皮膚に入力することで脳内の別領域を獲得できるようにし、脳内での指先の制御力が向上することで目指す腕前やコツの習得を容易とする。

プランの着想のきっかけ

文字を書くなどの指先の精密なコントロールが必要とされる動作を多くの人は当たり前のように思っているが、病気などによって脳機能に障害を患ってしまった方はこの制御を再び獲得するためにリハビリを行う。応用的動作の回復を図るリハビリを提供する作業療法士は、工芸、手芸、絵画、玩具操作などの動作を行って生活動作の改善を図っている。そんな中、近年この業界において自分の柚木先の動作によって発生する振動を別の場所の皮膚にフィードバックすることで劇的なリハビリ効果を発揮するセンサが開発された。現在ではこのセンサの利用はリハビリ用に限定されているが健常者のスキル習得などの可能性を考え、本案の提案に至った。

そのプランの実現手段・方法

通常、指先の細やかな動作は指先の感覚受容器からの信号が脳に伝えられることによって制御されており、指先の情報が脳で正常に処理できないといった脳障害などのリハビリでは作業技法によって脳内に新たな処理機能を獲得させていると考えられる。よって、健常者の場合でも、指先の振動などの情報を別のルートで脳にインプットすることで短期間で巧緻な動作を獲得することが有効ではないかと推測した。このセンサは指に振動検出用のセンサを、頭部付近に耳掛け型の振動変換部をそれぞれ装着して使うもので、脳の別領域を活用できるようになると考えられる。

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