2022年度 第8回

1次選考結果発表

PLAN

62

高齢者のための熱中症予防センサ

チーム(学校名)
Ω・m(崇城大学)

プランの全体像

年々増加している熱中症患者の中でも高齢者の割合の高さに着目した。
熱中症の死亡や重症化を減らす目的で、かくれ脱水を検出する肌の水分量を計測するセンサの使用を提案する。熱中症患者数が多い原因として、熱中症の初期症状に気が付くのが遅れることが原因の一つである。
人の脱水の約25%は、肌からの水分ロスによって引き起こされることから、肌の水分量を数値化し、見逃しやすい熱中症の初期症状に気付くことができる。
このセンサを用いることで、肌の水分量の減少を意識するため、エアコンを利用する目安や水分補給をするタイミングに気が付くことができ、熱中症の死亡や重症化を未然に防ぐことができるのではと考えた。

プランの着想のきっかけ

地球温暖化による気候変動で、熱中症による死者数は毎年1000人を超えている。その中でも、緊急搬送された熱中症患者の半数以上が65歳以上の高齢者である。特に高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくく、汗をかきにくいため、体温を下げる体の反応が弱くなることから、無自覚で熱中症にかかる危険性が高まる。熱中症の初期症状に気が付きにくく、多くの死亡や重症化が見られてしまう。初期症状がみられる段階で適切な処置をすることで、熱中症は100%予防できるのではないかと考えた。

そのプランの実現手段・方法

美容業界では、スキンケアの効果を計測するため、肌の水分量を計測するセンサが幅広く展開されている。私自身も化粧品購入の際のカウンセリングで簡単な操作のみで使用した経験がある。このセンサは、肌に微量の電流を流した際に電気抵抗値を数値として表す生体電気インピーダンス式のセンサである。計測された電気抵抗値は角質水分量として表すことができ、肌の水分量が確認できる。そこで私は、この肌水分量センサを熱中症の初期症状の検出に応用することにした。現在、熱中症は深部体温などの体の変調から発症が発覚するが、センサを用いて肌の水分量を熱中症に値する肌の水分量と比較することで、熱中症の初期症状に気付くことができる。

1次選考結果発表一覧へ戻る