2022年度 第8回

1次選考結果発表

PLAN

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廃棄列車の仮設住宅への活用

チーム(学校名)
小さなドーナツ(崇城大学)

プランの全体像

私たちは廃棄列車を仮設住宅に活用することを提案します。
このプランのメリットとして(1)全国から列車を集め、素早い仮設住宅の設置が可能になる。
(2)1から建設する必要がなくなるとともに列車の廃棄もなくなるため双方の費用削減につながる。 の2つがあげられます。
日本では全国各地に鉄道が走っており、それらの線路を利用し被害のない最寄りまで列車を運ぶことで、早急な被災者の居住の確保が可能になります。列車内部をリフォームして居住空間を作るだけであるため、建設にかかる時間・費用についても小さく済むのではないかと考えています。また、列車内に救援物資を積み込むことで迅速に被災者への物資輸送が可能となります。

プランの着想のきっかけ

私は2016年に発生した熊本地震を経験しました。その際多くの人が住宅に被害があり、自分の家に戻れず、長期間に及び避難所生活を余儀なくされました。そこであらゆる災害に対する迅速な仮設住宅の確保・建設ができないかと考えました。あるとき建築家の坂茂さんが考えた、コンテナを活用した仮設住宅の建設についての記事を見ました。本来ある家という概念を覆したかのような画期的なアイデアから、私たちが考えている理想の仮設住宅というものを作ることができないかという発想に至りました。1から作る必要もなく、素早く被災地に届くことが可能という2つのことが当てはまるものを考えたときに、列車という案が浮かびました。

そのプランの実現手段・方法

このプランを実現させるために「(1)鉄道会社の協力」「(2)列車を居住空間へと変える技術」の2つが必要となります。まず、(1)については廃棄列車を保有しているのは鉄道会社であるため、そこから提供してもらうことが前提にあります。また、この列車を被災地まで輸送する際に列車がもとあった場所から被災地までの路線各社に通常のダイヤの間で輸送できないかという協力も必要となってきます。(2)については列車は本来人の輸送を目的として作られているため、この空間を居住空間に変える必要があります。これを可能とする人に協力してもらうことで初めてプランの実現につながると考えています。

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