2022年度 第8回

1次選考結果発表

PLAN

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畜産現場で廃棄されるプラセンタ(胎盤)を利用した家畜・ペット用サプリメントの開発販売

チーム(学校名)
Proセンタ(崇城大学)

プランの全体像

現在そのほとんどが廃棄されている畜産現場から出るプラセンタ(胎盤) を家畜・ペット用サプリメントとして有効活用するプランです。プラセンタサプリメントにより、動物が本来持っている免疫力が高まり、家畜がより元気になって生産性が向上し、地域畜産業の活性化につながります。既存製品との違いは、廃棄物を回収して利用することでより安価に提供できることです。また、プラセンタに加えて、崇城大学独自シーズの天然エキスAおよびその有効成分B(特許出願準備中)を添加することで、他社製品との差異化を図ります。天然エキスAと成分Bにはプラセンタの作用を増強する効果が期待できます。

プランの着想のきっかけ

私たちは、二人とも人吉球磨地域の出身で、出身地の農業や畜産業に貢献したいといつも思っていました。大学の講義でプラセンタ(胎盤)は漢方薬原料の一つで紫河車(しかしゃ)と呼ばれ、高い免疫活性化効果があることを知りました。また、家畜プラセンタの現状を養豚場へ行って調査した結果、出産時に排出されるプラセンタは有効活用されることなく、堆肥として処分されていることがわかりました。そこで、畜産現場から出るプラセンタを有効活用できれば、畜産農家の利益になり、それが地域活性化に繋がるのではないかと思ったのがきっかけです。

そのプランの実現手段・方法

プラン実現には、(1)畜産現場から安定したプラセンタの回収、(2)回収プラセンタの製品化、(3)製品の品質保証と効果確認、(4)販路開拓、が必要と考えています。(1)については、菊池の田中養豚場を実証モデルとしてエタノール保存による回収を検討中です。(2)はエタノール抽出後、エキスと脱水ケーキに分離し、エキスはスプレー剤として脱水ケーキは飼料添加剤として開発を進めています。(3)は抗酸化活性を指標とした品質保証を検討中です。また獣医師のアドバイスから、ウイルスの不活性化処理も検討中です。(4)は飼料会社に製品サンプルを提供して試験中です。まず飼料会社をターゲットとして販路開拓を行います。

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