PLAN

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規格外野菜を用いた機能性パウダーの開発と販売

チーム(学校名)
チームA(崇城大学大学院)

プランの全体像

規格外として廃棄されている野菜や果物を用いて、健康増進につながる機能性パウダーを開発し新たな食品素材として、食品関連企業へ販売します。提供する機能性パウダーは、従来の野菜パウダーとは異なり、廃棄野菜から生成した機能性オリゴ糖が含まれているため、高血圧予防や血糖値の上昇抑制といった健康増進につながる食品素材になります。特徴として、青果本来の栄養素、色、味、香りなどを維持するため、食品に添加しても野菜本来の風味を感じることができます。この事業を通して消費者の健康増進をサポートし、生産者の方へ利益を還元することでサスティナブルな消費と生産のサイクルを目指します。さらに、食品ロスの削減にも貢献します。

プランの着想のきっかけ

私の祖父母は農業を営んでおり、私も幼い頃より畑仕事を手伝っていました。変形したり傷がある野菜が畑に廃棄されている光景は幼い私にとっては当たり前でしたが、一人暮らしを始めて、それは「もったいない」ことだったと気づきました。また、昨年の熊本豪雨のボランティアで訪れた農家さんの畑でも豪雨により傷ついた野菜が大量に廃棄されていました。現在、日本の食品ロス(可食部)は年間600万トンに及びます。これは日本人1人あたり毎日ご飯1杯を捨てている量に相当します。そこで私はこの食品ロスとしての規格外野菜に価値を見いだせれば、畑に破棄されていた野菜は無くなり、生産者にも利益が還元されるのではないかと考えました。

そのプランの実現手段・方法

原料ついては、農家さんをはじめ、大手食品メーカーや卸売事業者や生産組合などからも規格外として廃棄する野菜を引き取ってほしいといったお声をいただいております。製品化については、機能性パウダーをサプリメントやプロテイン、パンに応用したいといったお声もいただいており、ニーズについてプレリサーチを行っております。現在、機能性パウダーの開発は研究室でおこなっており、より効率的な製造方法の確立に向けて研究しています。エビデンスを取りながら、現在お声掛けいただいている個人や企業のリサーチ結果を基に原料の仕入れ先、販売先を確定し商品開発および販路拡大をおこなっていきます。

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