スポーツに打ち込む学生に、もっと自由な選択を。

大学の部活動は遠征費や備品費などで資金負担が大きい一方、企業は学生や地域との接点を求めている。本プロジェクトは、部活動と企業の協賛を仲介する学生発の支援サービスである。企業は宣伝・採用・地域貢献の機会を得られ、部活動は資金・物品支援を受けられる。まずは熊本大学アメフト部をモデルケースに、協賛マッチングを実証し、実績をSNSで発信。成功事例をもとに他大学や競技にも展開し、学生の力で「応援の仕組み」を社会に広げていく。

熊本大学のアメリカンフットボール部で活動する中で、遠征費や用具代などの負担が大きく、資金面の厳しさを痛感したことがきっかけである。部員の多くがバイトに時間を取られ、競技との両立に苦しむ姿を見て、「もっと効率的に資金を集められないか」と考えた。また、企業から協賛を受ける仕組みは存在するものの、手続きや交渉が煩雑で、多くの部活が実施できていない現状を知った。そこで、部活動と企業をつなぎ、互いにメリットのある協賛の形を学生自身が創り出すことで、持続可能な部活動環境を実現したいと思い、このプランを着想した。

まず、自分の所属するアメリカンフットボール部をモデルケースとして、企業協賛の仕組みを小規模に実証する。地元企業への聞き取りを行い、協賛のニーズや提供可能な支援内容を把握。並行して、部活動側にも資金用途や希望条件を調査し、双方の情報を整理する。次に、協賛提案資料と契約テンプレートを作成し、SNSやWebページを通じてマッチングを実施。協賛成立後は、成果報告をSNSで発信し、透明性と信頼性を高める。これらの実績を基に他大学や他競技への展開を進め、最終的にはオンラインで完結する学生向け協賛プラットフォームを構築する。