2025年度 第11回

1次選考結果発表

PLAN

239

干潟の泥を活用したサイクル型土壌改善システム

チーム(学校名)
EcoTide Loop(崇城大学)

プランの全体像

本プランでは干潟の泥を用いた受託型の除草・土壌改善システムを基としたビジネスである。干潟の泥にはミネラルも多く含まれている反面、アサリなどの生物に対して毒性を示す硫化水素などが含まれており、植物に対しても生育を抑制する作用がある。そこでこの泥に含まれる硫化水素を安全な濃度に調整し、その除草効果を活用する。また、泥に含まれる様々なミネラルは植物に対する肥料として活用できる可能性がある。除草効果を発揮した後の土を再び干潟の泥として再生させ、アサリの生育環境の改善を図る。アサリはプランクトンや有機物のかけらなどの浮遊懸濁物をろ過する機能をもっているため干潟の環境改善のサイクルにつなげることができる。

プランの着想のきっかけ

近年、有明海付近でのアサリの漁獲量が顕著に減少している現状がある。そこで有明海や干潟の状況について調べ進めてみると、この現象を引き起こしている要因として干潟に含まれる硫化水素やマンガンイオンなどの含有が問題視されていた。実際にこれら物質によるアサリへの悪影響が知られていることが知られており、特に硫化水素においては少量であってもアサリの生存に対してダメージを与えうるという研究結果も存在していた。我々は現状改善の手段として干潟の硫化水素量にフォーカスし、有効活用の手段を確立して硫化水素の減少を図ることで同時にアサリの生育環境も改善できると考え、本プランの発案に至った。

そのプランの実現手段・方法

本プランでは土壌サンプルを荒尾干潟より採取し使用することを想定している。干潟を区画ごとに分割し、採取した泥のサンプルを用いて収集小規模での実証実験を行うことで実際に植物に対する泥の影響を観察する。その際に実験前後での土壌内のpH、塩分濃度、硫化物量をそれぞれpHメーター、塩分濃度計、パックテストを用いて計測を行う。また、除草効果を実験した後の土壌を用いてカイワレを生育することで使用後の植物への影響を検証する。実証実験において有意な結果が得られると同時に環境への悪影響が見られないことが確認できたら海に流れ込む川やその支流付近における除草の必要がある場所に散布し、除草効果を確かめる。

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