PLAN
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音での外来魚駆除と資源化
- チーム(学校名)
- DHA(崇城大学)
プランの全体像
本プランは音響技術により外来魚を捕獲する装置の販売と、捕獲した魚を原料とした独自魚粉の製造・販売を組み合わせたプランである。従来の電気ショックによる外来魚の駆除は、高コストで環境負荷が大きいことに加え、取りこぼす魚も多いという課題がある。本装置では、魚が忌避する周波数の音を発することで環境負荷とコストを低減しつつ、追い込むことで在来種との混獲を防ぎ、効率的な捕獲を行う。また、回収した外来魚は魚粉化し、成分分析に基づいて用途や作物に応じた調整が可能な有機肥料として農家や園芸愛好家に提供する。駆除の効率化と廃棄資源の有効活用を両立し、地域の環境保全と農業生産性の向上に貢献するプランである。
プランの着想のきっかけ
従来の外来魚駆除の手法では魚を仮死状態にして水面に浮かせることで捕獲を行っている。しかし、電気ショックが効きづらい個体や仮死状態で沈下する個体がおり、完全な回収には至らないという問題がある。そこで、魚が忌避する音を利用して誘導する技術に着目した。この技術を応用することにより従来の手法では回収できなかった個体の回収が可能になると考えた。また、捕獲した外来魚を魚粉化する取り組みは既に存在するが、魚粉の用途は限定的である。そこで魚肉の主成分が窒素、骨の主成分がカルシウム、リンと部位ごとに異なっていることに着目し、これらを目的に応じて配合することで、汎用性の高い魚粉の製造が可能であると考えた。
そのプランの実現手段・方法
音響を利用した外来魚の捕獲は、魚が忌避する音を装置から発することで定置網まで誘導する。音響による魚の行動制御の手法として主に誘引音や忌避音の利用が挙げられる。誘引音は餌となる生物や同種の給餌音を模したものであるため在来魚との混獲のリスクがある。一方、忌避音は、魚種ごとに聴覚特性が異なるため、対象魚種に合わせた設定が可能である。そのため、本プランでは捕獲を行う現場に生息する種が忌避する周波数を特定し、水中に設置した複数の装置から音を発することで定置網まで誘導し、捕獲する。また肥料については、肉と骨を分離して別々に粉末化した上で、作物や用途に応じた最適な成分比率となるよう調整を行う。